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“座りすぎ時代”の新しい机と椅子のあり方3

日本は2700万人が腰痛に悩んでいる

──日本には腰痛に悩んでいる方が2700万人ほどいるそうです。新しい座り方が求められているこの時代でも、「推奨する座り方」については15年以上も前に厚生労働省が出したガイドラインが基準となっているのには正直疑問符がつきます。

「VDT作業における労働衛生管理のための ガイドライン」と  坂本の私見

・作業姿勢について
「椅子に深く腰かけて背もたれに背を十分あて、履き物の足裏全体が床に接した姿勢を基本姿勢とすること。」

→背もたれに背を十分にあてる必要があるであろうか?
そもそもすべての事務椅子に背もたれは 必要であろうか?(坂本)

・椅子について
「床から座面の高さの調整範囲は、37cm~43cm程度の範囲で調整できることが望ましい」

→これは、直角座りを前提とした椅子の高さである。直角座りの見直しの声も上がっている中、低すぎる調整範囲と思われる。(坂本)

・机について
「床からの高さは、60cm~72cm程度の範囲で調整できることが望ましい」

→これは、直角座りを前提とした机の高さである直角座りの見直しの声が上がっている中で、新たに推奨の声が上がっている太ももとお腹の角度が110~135度となる座り方を視野に入れる働く人の身長の範囲150cm~180cmととらえた時には、身長の約半分の72-90cm程度の高さまで調整できる机が望ましいと思われる。(坂本)

村木:ワークスタイルもライフスタイルも多様化している中、「この座り方が正しい!」と断言できるような時代ではありませんからね。先ほども話が出ましたが、デスクの高さが簡単に変えられるようにプロダクトが私たちの生活に寄り添ってくれますし、背もたれについても休むときはつけて、作業中は離してなど、シチュエーションとそのときの体調や運動習慣、机と椅子の関係性で使い分けしていくのがよいと思います。

メンショール:私たち自身も「これが正解」と言い切るのではなく、提案の振り幅を大事にしたいですね。〈バランスシナジー〉や〈アクティブボード〉の活用法など、いろいろな座り方・働き方の組み合わせがあることを広め、椅子の世界に高価値なイノベーションをもたらすことが私たちの役割だと考えています。

村木:いまから100年前の段階では、私たちのやっていることは仕事になっていなかったかもしれませんよね。「座ること」に注目が集まっているこの時代だからこそ、実証研究や科学的なエビデンス、そしてメンショールさんがお持ちのインスピレーションによって、時代を超えた机と椅子の新常識を探っていきます。

──椅子というのは常に過程の状態です。常に進化を続けているものですので、既成概念にとらわれずに社会のニーズをしっかり汲んで、お2人のように《これからの座り方》を考えている方と新たな価値を生み出してまいります。本日はありがとうございました。

2019年6月3日(月)
ノルウェー王国大使館 オーロラホールにて

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